良く来る質問集を纏めてみました。
実は、一番多い質問はボーイングを柔らかくする練習方法を教えてくれという事と、ビブラートの練習方法を教えてくれになります。
本当に私の書いた事を読んだ上で、この問い合わせを送信してきたのかしら・・・と思う程にうんざりする質問なのですが、当サイト内で何度も何度も何度も何度も綴り、何回も何回も何回も何回も解説しました通り、弾き方に関しては原因を診断しない限り、練習方法を処方する事は不可能ですとだけ答えさせてください。
チェロの曲の細かい部分に関する質問
チェロの曲の細かい部分について、フィンガリングやボーイングに関する質問が時折、届きます。
Q.白鳥の出だし、佐藤さんのフィンガリングを教えて下さい。
4→3→親指です。(うそ)
Q.バッハの四番のプレリュードの一拍目の裏、何の指でとっていますか?
・・・・・。
多分、2か4かという質問かと拝察しますが、4番のプレリュードの冒頭に関し、私はノータス先生から手が小さい私の為の助言を頂戴し、ノータス先生が手の小さな私の為に考えて下さったフィンガリングを使っています。(ですので、ノータス先生ご自身は違うフィンガリングで弾いてらっしゃいます。)
私が使っているフィンガリングは、おそらく少数派のフィンガリングかと思います。
何れにせよ、手が小さい私の為に考えて頂いたフィンガリングなので、それを真似しても良い事は無いかと思いますよ。
なので、私のフィンガリングをお答えするのは控えさせて頂きます。
レッスンや練習に関する質問
チェロの先生の事に関しての相談や、練習に関する質問が届いた事も。
Q.チェロの先生が怖いです。
ウチの殿の所では、練習不足で殿のお屋敷に参上した場合、門弟はお仕置きに怯え、8度6分の熱に匹敵する程に顔面蒼白となり、震えている様ですぞ。(証拠⇒レッスンを受ける心構えその1)
それより身の危険を感じるでござるか?
更に、ウチの殿は執念深いですぞ。
私は前のレッスンで叱られた事は綺麗サッパリと忘れ、気持ち良く笑顔で次のレッスンに臨むも、前回何を叱ったかを決して忘れない殿はいつもカンカンです。
殿「君!この部分!!この前も出来てなくて注意したよねぇ?」
私「さぁ・・・何の事やら・・・手前にはさっぱり身に覚えの無い事でありおりはべりいまそかり。」
殿「おやおやおや〜(イヤミ笑) サトウくん、いやサトウちゃん、いや!サァトゥゥゥゥゥゥ!!僕は覚えてるよ〜!この前もここ、君は出来てなくて、僕注意したよ!」
むぅぅ・・・得意の嫌味節がお出ましに。。。
その昔、吉良上野介(元祖執念深いお方)は誰が自分に貢物を献じたかを記録していたが、ウチの殿は何を叱ったかを閻魔帳に記録している節があるな。。。
その後、た〜っぷりとお灸を据えられまして・・・そのまま帰宅すると、震えて眠れそうにないので、一杯飲んでから帰るべく、殿のお屋敷を出た直後に私は居酒屋に予約の電話をします。
「一人なんですけど、大丈夫ですかね?」
「はい、お名前をお願いします。」
「拙者、孟李箔 楼と申します。」
と私が考えた架空の名前、私の源氏名で予約をし、ハメを外して美味しいお酒を楽しみ、叱られた事は綺麗に忘れて幸せ一杯な気分で帰宅。
次の日から練習しようにも、何を叱られたか全然思い出せず。
なんか殿がカンカンだった様な気がするが・・・きっと偉大なる殿は、北の将軍様にカンカンだったのだろう。。。
或いはウォシュレットが爆発して水浸しになってしまい、ご機嫌斜めだったのだろうと思い、練習する気十分ながら練習十五分で、週末は笑点見てウヒャ〜wwして寛ぎ、十分な睡眠と十分な栄養をたっぷりと摂り、まん丸に肥って次のレッスンに行きまして、同じ所でしくじってしまい・・・
殿「き、き、き、君ー!ここ、この前もその前も注意したよねぇ?」
し・・・しまったぁ〜!!(甦る記憶。。。)
殿「何で出来てないの?」
むぅぅ・・・かくなる上は・・・先達の知恵に頼るべし・・・
「ここもやらねば、と思ってはいたのですが、冒頭、出だしの部分がど〜しても納得出来なくて、そこばかり練習してしまい・・・」
殿「それは徳永先生のあみ出した技ー!」
し・・・しまったぁ〜!この技を知ってらしたか〜!!
この技を解説すると・・・かつて徳永先生が斎藤先生に「来週からボッケリーニね」と新しい曲をやる様に言われたモノの、次のレッスンまで全くさっぱり全然練習せず、次のレッスンで黙ってそれまでの曲を譜面台にのせておいて、斎藤先生から「あれ?次からボッケリーニと言わなかったか?」と言われ、「どうしてもこの出だしが納得出来なくて・・・」と言って、「あいつは凄い奴だ!」となったという名人芸である。
殿「そもそも、それを君に教えたのは僕!酔っ払ってた君が『いや〜それは良い手だ、今度使おう!』とキャッキャキャッキャはしゃいでたの、僕覚えてるよ!!(もはやカンカン)」
・・・・・。
どっかで誰かに聞いた話しで、いつか使おうと切り札に温存していた奥の手、殿から聞いた話しでござったか・・・しくじったでござる。。。
しかしまぁそんな酒の席の雑談まで覚えているとは・・・。
殿「この一週間、一体何をやってたの?!(怒)」
こうなったら開き直るしかない・・・
「畏れながら申し上げます。今回の場合、何をやったと言うより、どちらかと言うと、何をやらなかったと聞いて頂いた方が、より正解に近いかと・・・」
殿大噴火!
ドクロベエ様プラス吉良上野介バリのお仕置きタイム開始!!
メテオ896発打たれ、HPゼロになった私は薬草を使いつつ、この日もシクシク泣きながら殿のお屋敷を退散した後、私の源氏名の孟李箔 楼本舗を名乗り、酔っ払って騒いで、気が付いたら帰宅して寝ていました。(完)
冗談はこの位にして置きまして・・・これは非常に先生に申し訳ない話になるのですが、私が学生時代に本当に練習不足でレッスンに行ってしまった際、レッスンで叱られた後に「明日しっかり練習して、明後日もう一度来なさい!」と先生が仰って下さった事が有りました。
私はこの時、毛利先生がどれだけ真剣に熱心に教えて下さってるかを実感し、自分の練習不足を猛省しました。
シュバブ先生も本当に諦めずに何度も何度も何度も何度も同じ事を繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し、口を酸っぱくして注意して下さいました。
叱咤激励という言葉の通り、先生が厳しいというのは愛情です。
以前、私が教鞭を執っていた常時定員割れしている不人気音大では、我々教員は生徒確保、生徒の中退阻止を厳命されていました。
私も夏期講習等で進学希望?の学生の指導を受け持ったりしたのですが、その際には「とにかく褒めろ!絶対に叱るな!」と言われてレッスンさせられてました。
また、同僚の偉い先生方は学生が練習して来なくても「良いんですよ〜、ここで練習すれは(笑顔)!さぁ、一緒に練習しましょう!」と生徒様の御機嫌を伺いながら「このお客様が卒業するまでの我慢と試練!」とレッスンしてました。
それが生徒の為に全くならない事は言う迄も無し!
そんなご機嫌取りのレッスンが良ければ、その音大に行くと良いと思いますよ。
定員割れは助成金カット、更には文科省からの統廃校勧告に繋がるので、志願者様には全員入学して頂ける様、入試は不合格になる点数を付けない様に!と言われて採点してるし、楽器持ってなくて楽譜が読めなくてもイチから教えると公言してますから、願書出して入試の日に試験場に行けば絶対合格します。
卒業するまで授業料が軽く500万以上掛かる様ですし、私なら自分の身内や愛弟子には絶対勧めませんが。
Q.子供にチェロを習わせているのですが、さっぱり練習しません
そんなモンでしょう。
子供が自分から練習する様になるのは、何等かの興味を抱き、面白さを見出した時でしょう。
中には・・・ウチの嫁さん(ピアニストの児玉さや佳)がそうなのですが、義母様によると、『練習しなさい!』と言った事が一度も無い程に、ピアノが好きで、自分から練習していたそうです。(因みに、今でも毎日真面目に練習しています。)
少しだけ踏み込んで、実際に自分で教えてみての体験から私見を述べると・・・未来の音(これからだそうとする音)を聴いている=イメージしている子は練習する様に思います。
自分で出したい音のイメージが有るモノの、自分が出した音と隔たりが有ると、『違う・・・こういう音では無い・・・』と練習するケースが多い様に見受けます。
この未来の音(これからだそうとする音)が聴けていないと・・・『エチュード10回通しなさい!』と回数制度になったり、或いは『毎日1時間練習しなさい』と時間制になったり・・・子供にとってはいよいよもって苦痛になるケースが多いのかな、と思っています。
まぁ、子供のウチは好きな事やって遊ばせるのが一番なのでは・・・と私は思いますが。。。
Q.毎日、何時間位練習すれば、芸大に入れますか?
この類の質問も非常に多く、時に閉口してしまうのですが、何時間練習すれば良いか?という質問に、私の経験から得た言葉でお答えするなら、『自分の先生が納得する迄練習すべき!』とお答えします。
ただし!ここで言う自分の先生というのは、自分の耳の事です。
『自分の先生=自分の耳』であり、自分の耳が納得する迄練習すべきであり、自分の先生=自分の耳が満足ならば、そこで練習を終えて良いのではないでしょうか。
「自分の耳は一番厳しい先生でなければいけない!」と、マスタークラスでお世話になった、ベルリンフィルの首席奏者、マーティン レーア先生が仰ってました。
この話でいつも思い出すのが、ピアノの優秀な同級生、M君の事で、彼のピアノの椅子の背もたれには、歯型が付いていました。
これは彼が子供の頃、子供なりにも自分の弾きたいイメージというのが有り、そのイメージ通りに、自分が思った様に弾けないと、悔しく後ろを向いて背もたれを噛んでいたからなのだそうです。
厳しい先生=良い耳を持つと、子供でもそんなに自分に厳しく練習するものなのか・・・と思ったモノですが(同級生に感心していてはいけないですね。)、自分の耳が一番厳しい先生でなければならないというのは至言ですね。
練習に関して、私がもう一つ胸に刻んでいるのが、ピアノの大御所先生、田村宏先生が毛利先生の事を綴ったエッセイになります。
かなり昔にたまたま読んだモノなので、細かい部分に記憶違いもあるかもしれませんが・・・「最近、室内楽でご一緒する機会が多い毛利伯郎さんは、兎に角練習の虫で、時間があればさらっている。毛利さんの場合、難しい所をさらっているとか、チェロが目立つ旋律をさらっているという次元ではなく、ひたすら音楽、チェロと向き合い、自分の音、音楽性を磨くべく、常に真剣に練習し、奏法を研究している。」
「練習の次元が違う」とは・・・大変に厳しい事でも名を馳せてらっしゃる田村宏先生から、最大の賛辞ですよね。
一度、しこたま驚き呆れたのですが・・・練習しないでも弾ける、さらってないで器用に弾くのをカッコイイと思い込んでるのか、生徒に「私は練習しないで仕事に行くのよ〜!初見で弾いた方が緊張感があるし〜!」なんて、驚くべき馬鹿げた愚見を吹聴している先生(反面教師にすべきですね)の生徒さんと知り合った事があったのですが、まぁこの様な愚かで嘆かわしい事をカッコイイと思って生徒に誇らしげに吹聴しているアホの弟子は極めて不幸であり、後々、確実にネットトラブルを起こすでしょう。
私は常に真剣に練習し、その真摯な姿勢が音、演奏に現れ、聴いている人は勿論、生徒や共演者にも伝わり、尊敬の念を持たれる毛利先生の姿勢こそ演奏者の鑑、教育者の真の姿であり、見習わねば!と思っています。
因みに、私も一度で良いから「サトウ君は常に真剣に練習している!」と言われてみたく、一生懸命練習しているつもりですが、誰も言ってくれない。
きっと練習している様な音に聞こえないんだろうな。。。
この前なんて、さらってたら「あそぼ〜!」って幼稚園生の姪が部屋に入ってきたし。
そもそも、私の事を一番身近で温かく見守って下さっている、一番理解して下さっていると信じていた先生の所に、8度6分の熱で倒れそうになりながらレッスンで行ったら、全然練習してきてなくて叱られるのが怖くて真っ青になって怯えて震えていると思われたしな。
一番身近な人から疑惑の眼差しで見られていたワタクシ。
次元が違うチェリスト、二代目白牢亭茂于離笑左衛門を襲名する日は遠い。(二代目を襲名する気でいる)
マーティン レーア先生の名演
Q.本番で緊張してしまい、上手く弾けません。
それは多分皆がそうです。
私も本番でステージに向かう時は、甲冑でも着てるかの様に身体が固く感じ、更には背中に地縛霊八九六が取り付いたかの様に身体が重く感じます。
客席が静まり、その中で調弦しようとすると、耳元で「よ〜っっっぽどさらってこなかったんだなぁぁぁぁ〜っと思ってしまってねぇぇぇ!!クワ〜ッッックワックワックワッw」と熱帯地方の鳥の鳴き声の様な高笑いの空耳まで聞こえだします。(参考⇒レッスンを受ける心構えその1)
弾き始めれば弾き始めたでチェロが暴れ馬の様に感じるは、弓がバカ犬のリードの様に感じるは・・・挙げ句の果てには自分の音がチェロの音ではなく、大怪獣ハクロウザウルスの雄叫びに聞こえてしまいます。
学生時代、試験の後に先生に「穴が有ったら入りたいです。。。」と反省の弁を述べると、先生は「僕は穴を掘って君を埋めてやりたい(怒)」と嘆かれたモノです。
本番が上手くいかなかった後はもう、お酒を飲んで忘れるしかありません。
私も気持ち良く弾き逃げすべく、終演後には「今日も〜沢山間違いました〜*\(^o^)/*」と叫んでストレス発散し、美味しくお酒を飲んでいます。
ただ、万が一、というか、十分に起こり得る事ですが、さっき演奏を聞きに来て下さっていた方がたまたま近くにいて、陽気に酔っ払ってる姿を見られ、反省ゼロと思われるのは芳しくないので、そこは大人ですから、TPOというものを考えて「私の名前は・・・藻 瓜博牢で〜す(^O^)/」と、私が考えた架空の名前、私の源氏名を高らかに名乗ってから、陽気に叫んで飲む様にはしています。
という訳で、結局何が言いたいのかよく解らなくなってきましたが、「こ〜んな簡単な曲をボクに弾かせるの〜?フンッフフフンッフンッ♫フンフ〜ン♪」という感じで弾いている様に見える毛利先生も本番では緊張なさり遊ばされているそうなので(本人談)、緊張するのは皆同じと思いましょう。
因みに「あがってはいけないが、緊張は必要!」という格言も有ります。
私の本番前の精神統一
参考になるか分かりませんが・・・私は毎日の練習として、必ずロングトーンからスタートします。
私の場合、毎日楽器を出して調弦し、メトロノームを60にして一分間のロングトーンをやっています。
そして、本番当日もこのロングトーンを必ずやり、一分間出来たら『よし!今日も普段通りだ!!』と思う様にしています。
もし!本番当日にいつも出来る一分間のロングトーンが出来ないと・・・『あれ?昨日のお酒が残っている??』と不安になり、「よ〜っっっぽどさらってこなかったんだなぁぁぁぁ〜っと思ってしまってねぇぇぇ!!クワ〜ッッックワックワックワッw」と熱帯地方の鳥の鳴き声の様な高笑いの空耳まで聞こえ出す可能性も有りますが。。。(参考⇒レッスンを受ける心構えその1)
冗談はさておき、ルーティーンを作って、それをやる事で気持ちを落ち着けてみては如何でしょうか?
その他の質問
時折、何故この疑問を私に問い合わせるのだろう・・・と悩む質問も有りました。
Q.腱鞘炎になったんですが、バンテリンて効きますか?
知らんがな。
Q.チェロを始めたら痔になりました。
それは大変だ!
急いで出血を止める必要が有ります!
何故なら、出血夥しく貧血になり、青白い顔で横綱葉黒卯関に遭遇した場合、可愛がりを受ける危険が有るからです。
優勝896回の偉業を成し遂げた大横綱は、38度6分の熱が故の蒼白い顔と、稽古不足の為にどんな可愛がりを受けるのだろう・・・と震え上がっているが故の蒼白い顔の違いが解らない症候群という、病人には危険極まりない観察眼の持ち主です。
更に、顔色が悪い人を見ると、怯えていると思い込み、トドメを刺し、楽にしてやるのこそが武士道と思っている節もあります。
この驚くべき観察眼に至った原因を解明すべく、私はNASA とアメリカ国防総省ペンタゴンに、横綱を窓に鉄格子の付いている施設に896日間、強制収容し、生態を観察し、徹底解剖すべきである、と進言したのですが、横綱がこの病に至ったのは、分析の結果、あなたの普段のレッスンや試験での無様な演奏が原因であるという返答が・・・。
やっぱりな。。。
何れにせよ、痔は座って弾くチェロ弾きの職業病の一つでもあります。
そして、38度6分の熱を出して顔面蒼白になってるのと、稽古不足の為にどんな可愛がりを受けるのだろう・・・と顔面蒼白で震え上がっている表情の違いが解らない症候群は、出来の悪い生徒を抱えてしまった先生の職業病の様です。
Q.コンクールの結果に納得出来ません。
・・・・・。
実は、コンクールに関して・・・というか、音楽に正しい点数を付けられるかという論文が有ります。
聞いた話なので、多少記憶違いも有るかもしれませんが・・・
ハイドンのトランペットコンチェルトの音源を1つ用意し、その音源に合わせて白人男性、白人女性、黒人男性、黒人女性の計4人にラッパを吹いてる振りをしてもらい、ハイドンのトランペットコンチェルトの映像を4つ製作しました。
解り難い文章かもしれませんので、もう少し詳しく書くと、白人男性、白人女性、黒人男性、黒人女性の4人がそれぞれ演奏している動画を製作したモノの、演奏者は音源に合わせて吹いている振りをしているだけで、音源というか、音、演奏は全て同じになります。
この演奏者は異なるモノの、音源は同じ映像を、コンクールの予備審査、映像審査として、吹奏楽指導者複数に審査して貰った所、全員一致で順番が付いたそうなのです。
流れている演奏・音楽は同じなのに・・・この映像の審査結果は、審査員満場一致で1位が白人男性、2位が白人女性、3位は黒人男性、4位は黒人女性となったそうなのです。
それ故、その論文では『審査員は管楽器は女性よりも男性、そして、クラシック音楽は黒人よりも白人という先入観で審査している!音楽の審査は不可能!!』と結論付けているのです。(なかなか際どい論文ですので、男女差別や民主差別を糾弾する団体に知れたら、糾弾される可能性が有りそうですが。。。)
・・・・・。
因みに、この論文の存在を私に教えてくれたのは先輩ピアニスト氏なのですが、雑談の中で、『日本の有名な料理人に卵豆腐を作って貰い、プリンですといってお客さん50人に食べさせたら全員美味しく無いと言って、一口しか食べなかった。その卵豆腐を卵豆腐ですと言ってお客さん50人に食べさせたら、全員美味しいと言って全部食べた』という話をした所、むぅぅぅぅ・・・と考え込んで、この論文を教えてくれました。
もしかすると、某大学のプロフェッサーでも有る彼自身、これまでの自分の付けてきた点数、審査に思う事が有ったのかもしれません。
私見ですが、コンクールは結果も大切かもしれませんが、同じ曲を同じ年代の子と共に勉強する訳で、同じ曲を他の参加者がどう弾いていたか、あの人のビブラートは良かったな~とか、切れ味の良いスピッカートだったなぁとか、そういった同世代から良い刺激を貰う場と捉えて見ては如何でしょうか?
Q.アンサンブルを一緒にやっている人が好きになれません
アンサンブルも人間関係ですからね。
私自身、独身時代から嫁さんとはずっとリハーサルで喧嘩ばかりしてきました。
独身の頃は、喧嘩してリハーサルを終えた後、自分が大人気なかったかなぁ・・・と思い、「さっきは大人気なくてゴメン」とメールしたモノの、送信して3分位すると怒りが再沸し、5分以内に返信来ない事に逆切れして「ウソだばーか!」と更にメールするしまつ。
30分後位に、最初のメールに「私こそ母に似てヒステリーでゴメンなさい」という返信が来たものの、2通目の「ウソだばーか!」というメールに相手も再びヒステリーを起こし、更にヒートアップするという事ばかりでした。
まぁ、今思えばお互いに良い音楽を奏でたいからこそ喧嘩になる訳で、人生のパートナーとなった今では、喧嘩は皆無です。
ただ・・・結婚してからリハーサルや本番の翌日、朝起きると頭が痛いという事が多々有るので、もしかすると、ウチの嫁ちゃんは寝ている間に私の頭を楽譜で殴ってストレス発散し、気分をすっきりさせているのかもしれません。
何が言いたいのか良く解らなくなってきましたが、一緒にアンサンブルをやろうと思った初心を思い返し、良い音楽を奏でたいからこそ意見がぶつかるのだと寛大な気持ち、心にゆとりを持って、楽しんで臨んでみて下さい(としか言い様が有りませんです、ハイ)
参考までに・・・
ウチのヒステリー御内室様。