練習の仕方は、人それぞれですが、上手な方は皆さん各自、自分の練習方法、効率のよい練習方法を身に付けているように思います。

何かで読んだのですが、ヨーヨー・マは一小節事練習するそうです。

最初の一小節を練習し、完璧に出来る様になったら次の一小節を練習し、出来る様になったら最初の小節から続けて練習、出来る様になったら次の一小節を練習、出来る様になったら最初の小節から続けて練習・・・この繰り返し。。。

非常に根気の要る練習方法です。

因みに私もこの練習方法挑戦しました。

曲の最後に行き着くころには日が暮れて夜が明けそうに思うくらい、遅々とした、集中力と持続力の要る練習方法でした。

ヨーヨー・マ氏が今もこのように練習しているのかは解りませんが、この話を聞いた時、何でも簡単そうに完璧に弾く氏の演奏の裏付けを知った様な気がしました。

以前、私が生徒を教えていたとき、時折「私がここにいないと思って、今あなたは家に一人でいると思って、ちょっとこの曲(エチュード)練習してみて」と言って、生徒がどのように練習しているかを観察していた事がありました。

一番多いのは、やはりただ闇雲に通すだけというか、ただ弾いているだけといった感じの生徒でした。

例えば一時間の練習時間の中で、簡単なフレーズ、難しくないところに30分費やし、弾けないところ、技術的に取り組まねばならないところにあまり時間を割けず割かずで、弾けない部分がいつまでもウヤムヤではあまり効率よく練習しているとは言えないと思います。

私が練習の仕方に関して考えたというか、ショックを受けたのは、毛利先生にPiattiのエチュードを習った時でした。

Piattiのエチュードは、右手と重音の為の大変素晴らしいエチュードなのですが、非常に難しく、私は四苦八苦して取り組んでいました。

そんな時、ルイジ・シルヴァ校訂のPiattiには、予備練習が書いてある事を知ったのですが、残念ながら絶版。

そこで、毛利先生にこの楽譜持ってらっしゃるか聞いてみたら、持ってるとの事。

そこでお借りしたのですが、その際「全部自分で考えつくような事ばかりだよ」と言われたのですが、実際その練習方法は膨大で、かつ「なるほど、こうゆう風に練習するものなのか」と思うことが沢山でした。

おそらくですが(私の推測ですが)、このルイジ・シルヴァ版が絶版になったのは、その膨大な予備練習のため、ページ数が大幅に増え、値段が高くなってしまったためだと思われます。

そして、その膨大な練習を「全部自分で考えつく事ばかりだよ」と仰った毛利先生は、このくらいの練習の工夫は当たり前のようになさってきたのだと思うと、自分の練習の仕方を恥ずかしく思うばかりでした。

以来、どのように練習すればよいか、練習の仕方を必ず考えるようにし、ただ闇雲に音符を音にするだけではないようにしているつもりですが。。。。。

きっと先生はもっともっと工夫して練習してらっしゃるんだろうな。。。